2016年10月1日土曜日

【終了しました】和歌文学館企画展「小瀬洋喜の歌論-短歌的な世界からの脱出と回帰」

今年の和歌文学館の企画展は、当館の初代名誉館長・小瀬洋喜氏の歌論をテーマに計画しました。
期間中には、小瀬洋喜氏の残した歌論・評論を通じて、現代における短歌評論家の果たすべき役割について考えるギャラリートーク「第4回古今伝授里・現代短歌フォーラム」も開催します。

■ 会期
平成28年10月1日(土)~12月25日(日)
※期間中、火曜日は休館日

■ 開館時間
10月1日~11月30日 9:00~17:00(16:30までにご入館ください)
12月1日~12月25日 10:00~16:00(15:30までにご入館ください)

■ 会場
古今伝授の里フィールドミュージアム 和歌文学館

■ 入館料
大人310円 小人100円

■ 後援・協賛
後援=中部日本歌人会、岐阜県歌人クラブ
協賛=短歌研究社

■ 企画展のご案内
 1960年代に歌壇を席捲した前衛短歌運動において私性論議に一石を投じ、論議を推進した歌人・小瀬洋喜。平井弘らと創刊した同人誌「斧」や、全国青年歌人合同研究会初夏・岐阜の会運営の中心人物であったことがよく知られており、その優れた歌論・評論は前衛短歌運動の有力なベクトルの一つであった。その成果は、『回帰と脱出』にまとめられ、今なお歌壇に根源的な問題を投げかけている。
 小瀬は、中央歌壇にも積極的に発言を続けたが、同時に中央と歌壇と岐阜歌壇をつなぐ活動も積極的に行った。地元の岐阜県では、岐阜県歌人クラブ代表運営委員や地元の市民講座の講師を務めるなど、地域における短歌の裾野を広げる活動に尽力した人物でもある。
 岐阜新聞に60回にわたり連載した「岐阜県歌壇史」は惜しくも中断したが、現代に至る岐阜県の短歌文化の土壌を解明しようとしたものであるし、伯父阿部たつをの文章をきっかけとした円空の調査研究は、生涯のライフワークとなった。50歳代からは古今伝授の里フィールドミュージアムを中心とする大和町の和歌・短歌によるまちづくりも主導した。岐阜薬科大学を卒業した環境衛生学者として、長良川の水質汚染問題に熱心に取り組んだ小瀬だが、その歌論には科学者としての理論的思考が色濃く反映されている。
 今回の企画展では、こうした幅広い活動をした小瀬洋喜を紹介する。会期中盤に開催する第4回古今伝授の里・現代短歌フォーラムでは、同氏の歌論に着目し、小瀬の歌論の果たした役割と魅力を振り返るとともに、現代短歌における意義を検証する。あわせて、現代において短歌評論が果たすべき役割を、短歌評論家の登竜門である現代短歌評論賞(短歌研究社主催)の選考委員・受賞者等が一堂に会し、フォーラム形式で論じ合う。(フォーラムは116日(日)開催。事前申し込み不要。参加費310円〔和歌文学館入館料/企画展の観覧もできる〕。詳細は下記参照

 

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