2017年5月31日水曜日

白山開山1300年祭・白山長滝法楽連歌会&講座「連歌と信仰」

「5・7・5」と「7・7」を交互につないでいき、参加者全員で心をあわせてつくりあげていく文芸、連歌。白山開山1300年を記念し、特別な連歌会を興行することとなりました。あわせて、「連歌とは何ぞや」という方にもわかりやすく理解していただけるような講座「連歌と信仰」も開催します。

泰澄大師が養老元年(717)に白山を開いてから、今年はちょうど1300年。この節目の年に、郡上市内では、「白山開山1300年祭」と題して、様々な催しを開催しています。

この一環として、今回、「白山長滝法楽連歌会」を興行、翌日には、長滝白山神社に奉納することになりました。
長滝白山神社は、白山信仰の美濃側の拠点・美濃馬場(みのばんば)と呼ばれた由緒ある神社です。連歌は、神仏に捧げる最高の供物の一つと考えられてきたので、歴史的にも多くの連歌が、白山神に奉納されてきました。ところが、連歌自体が明治に入って急激に衰退したことなどから、美濃馬場における連歌は、あまり注目されてきませんでした。
今回、開山1300年をきっかけに、白山文化の一つであった連歌を復活させることとしました。これがきっかけとなって、美濃馬場におけ連歌など文芸の研究が発展していくことも願っています。

スケジュールは、初日(6月24日)に連歌会を興行し、世吉を巻き終えます。翌日、10時から、長滝白山神社に連歌を奉納、これに引き続き、講座「連歌と信仰」を開催します。「白山信仰には興味があるけれど連歌はわからない」「どうして白山信仰と連歌が関係あるのか」という方にもわかりやすい講座をご用意しました。講座は参加無料で事前の申し込みも不要ですので、ぜひご参加ください。

■ スケジュール、会場
□平成29年6月24日(土)
 於・古今伝授の里フィールドミュージアム 篠脇山荘
 13:00~ 連歌会(満尾まで、おおむね18:30頃)

□平成29年6月25日(日)
 於・長滝白山神社(郡上市白鳥町長滝91番地)
 10:00~10:30 連歌奉納
 10:30~10:50 瀧宝殿を学芸員の案内により拝観
 10:50~12:00 講座「連歌と白山信仰」
   第1部「連歌と信仰」 竹島一希氏(熊本大学文学部准教授)
   第2部「白山万句」 鶴崎裕雄氏(帝塚山学院大学名誉教授)

■ 参加費
・6月24日の法楽連歌会に参加される方は、1人3,000円の参加費が必要です。(当日の夕食代・翌日の瀧宝殿の拝観料・連歌奉納代を含みます)
・6月25日の講座を聴講される方は、参加費は不要です。ただし、瀧宝殿の見学を希望される方は、入館料310円が必要です。当日お支払いください。

■ お申込み
・6月24日の法楽連歌会に参加される方は、事前にお申込みが必要です。
・6月25日の講座に参加される方は、申し込みは必要ありません。

■ 主催
郡上連歌会

■ 後援
郡上市、郡上市教育委員会、白山開山1300年推進協議会

■ 問い合わせ・お申込み
郡上連歌会 事務局
古今伝授の里フィールドミュージアム
TEL(0575)88-3244
FAX(0575)88-4692

 



2017年5月30日火曜日

第30回薪能くるす桜


毎年恒例の薪能くるす桜。今夏も開演します。
室町時代に生き、武士でもあり歌人でもあった東常縁がモデルの謡曲が、復曲上演されて今年で30回目になります。

樹齢数百年の杉木立の中の拝殿で上演されるこの薪能では、ヒグラシも樹々をわたる風もすべてが舞台の一部。東常縁が大和舞を舞えば、和歌のこころが伝わってくるかのようです。

※名古屋や岐阜からのバスツアーも催行される予定です。

※会場や道の駅、駐車場等を回る無料シャトルバスも12:00頃から運行予定です。


■ 日時
 平成29年8月7日(月)

 開場 16:30
 開演 17:00
 
 終演 20:20頃

 ※明建神社の例祭8月7日に行われます。毎年固定日です。


■ 内容
・仕舞(郡上市立大和南小学校5・6年生による)
・郡上市長歓迎のご挨拶
・舞囃子「高砂」
・能「土蜘蛛」
・火入れ之式
・連歌奉納
・能「くるす桜」


■ 料金
◇大人・自由席 前売り 3,000円 当日3,500円
◇指定席 4,000円
◇18歳以下は無料(自由席のみ対応、学生証等の提示が必要です)
◇能・人形浄瑠璃の共通券 5,000円(自由席のみ対応)
◇18歳以下の方で指定席を希望される方は、指定席チケット4,000円をお買い求めいただくこととなります。


■ チケット販売
◇自由席は6月1日より販売しています。
◇自由席チケットは、大和庁舎、古今伝授の里フィールドミュージアム、道の駅古今伝授の里やまと等で直接購入できます。
◇遠方の方へは電話等にてお申込みいただいた後、チケットと振込用紙を発送しますので、振込用紙が到着しましたらお近くの郵便局窓口またはゆうちょ銀行ATMにてお支払いください。

◇指定席は6月22日(木)10:00~販売開始です。指定席は、指定席申込み専用電話番号080-4848-6404まで直接おかけください。

◇チケットに関するお問い合わせ  
郡上市役所大和振興事務所 薪能くるす桜実行委員会 事務局担当あて
  電話0575-88-2211

■ 駐車場・無料シャトルバスのご案内
◇駐車場
会場周辺の駐車場は、数に限りがありますので、郡上市役所大和振興事務所(旧大和町役場、岐阜県郡上市大和町徳永585番地、電話0575-88-2211)に駐車してください。
駐車料金は無料です。
駐車場からは無料のシャトルバスを15分に1本程度で運行しています。

◇無料シャトルバス
駐車場である郡上市役所大和振興事務所の他、道の駅古今伝授の里やまと、やまと温泉やすらぎ館等をめぐる無料のシャトルバスです。
12:00から運行します。バスは約15分に1本、運行します。
12:00~14:30まで明建神社で行われる県重要無形民俗文化財「七日祭」をご覧になったあと、無料のシャトルバスで道の駅や温泉に行き、17:00に再び薪能の会場である明建神社に戻ってくる、というのはいかがでしょうか?
なお、薪能終了後、シャトルバスは道の駅古今伝授の里やまとやまと温泉やすらぎ館には向かいませんので、車は必ず郡上市役所大和振興事務所に駐車してください


■ チラシや周辺の観光情報等のお問い合わせ
薪能くるす桜実行委員会事務局 もしくは 大和観光協会まで
いずれも(0575)88-2211 郡上市役所大和振興事務所内
 
 
■ 名古屋や岐阜方面からのバスツアーが企画されています。詳細は、各旅行社まで。

◇〔名古屋・東京・大阪の方におすすめ〕
JR東海バスつばめツアー
「薪能くるす桜」鑑賞と「七日祭り」基本プラン
岐阜県重要無形民俗文化財「七日祭り」のクライマックスを見学、古今伝授の里フィールドミュージアムを案内人付きで見学。昼食は、レストラン「ももちどり」のフランス料理。更に冷抹茶と夕食(弁当)もついたお得プラン。薪能の席は指定席です。
詳細はこちら
http://www.jrtbinm.co.jp/tour/tour_detail494.html
ご予約やお問い合わせは
つばめツアー 052-857-0101まで

◇〔岐阜の方におすすめ〕
岐阜バスながら会ツアー
「静寂と闇の中ゆらめくかがり火『薪能くるす桜』」ツアー
古今伝授の里フィールドミュージアムを案内人付きで見学。夕食と薪能のチケットもついて1人6,800円というお値打ちなプランです。薪能の席は指定席です。
詳細はこちら
http://www.gifubus.co.jp/travel/bustabi-link/kangeki/itiran/main.html
ご予約やお問い合わせは
ながら会ツアーセンター 058-240-0291まで






                        
 







◇つばめツアー(JR東海バス)
※好評につき満員となりました。
コース①
地酒の酒蔵見学、フランス料理店「レストランももちどり」でのランチ、岐阜県重要無形民俗文化財「七日祭り」クライマックス見学、フィールドミュージアム内館内見学(ガイド付き)、冷抹茶付き、そして極めつけは薪能「くるす桜」見学という盛りだくさんのコースです。下記のURLをご参照ください。
http://www.jrtbinm.co.jp/tour/tour_detail494.html

コース②
※好評につき満員となりました。
世界農業遺産に認定された「長良川の鮎」にちなみ、郡上の鮎を楽しめるコースも今年新たに登場。詳しくは下記のURLをご参照ください。
http://www.jrtbinm.co.jp/tour/tour_detail495.html

※お問い合わせ・お申し込みはつばめツアー・JR東海バス名古屋旅行センターへ直接お願いします。 電話 052-586-9850(平日・土曜日9:00~17:00)


■ 8月7日(日)当日の明建神社の見どころ
・正午~午後2時30分頃まで、「七日祭り」が執り行われます。岐阜県重要無形民俗文化財に指定されている明建神社の例大祭です。中世の田楽そのままといわれる古式ゆかしい祭礼をぜひご覧ください。

 
■ この薪能の見どころ ■

1.ご当地能であること
 鎌倉・室町・戦国時代初期にかけて郡上を統治した東(とう)氏。この9代目の当主・東常縁がモデルとなっています。各所に、当地の歴史や地名が織り込まれています。
 

2.舞台が素晴らしいこと
 舞台は、明建神社の拝殿。明建神社はもとは妙見宮と言われ、東氏一族の勧進によるものです。拝殿の周囲には、樹齢数百年の杉木立がうっそうと茂り、樹間には星がきらめき、ときにはムササビがサーッと樹々をわたります。
 東常縁が大和舞を舞い、袖をひるがえせば、さっと風が頬をなでるかのような錯覚を感じるほど。自然と一帯となった能楽を楽しむことができる舞台だと思います。

3.観客席と舞台が近いこと
 薪能に行って、能楽師さんが遥か遠くに…という経験はありませんか。ここは違います。客席数も400席程度なので、すぐそこに能楽師のみなさんがいます。

4.子どもたちも参加すること
 薪能が始まる前に、地元大和南小学校5・6年生の皆さんが、仕舞を披露してくれる予定です。

5.和歌をたしなまれる方は必見
 「くるす桜」のモデルは、「古今伝授の祖」ともいわれる東常縁。歌学者、歌人でもあり、和歌10首で奪われた城と領地を取り返した人物です。
 大和舞を舞いながら、和歌のこころを伝えるクライマックスは必見です。

6.連歌が奉納されること
 一世を風靡し、明治に衰退するまで、文芸界で大きな位置を占めていた連歌。この日の前日に連歌が興業され、当日、連歌が奉納されます。

7.まちづくりから始まった薪能
 もともと「薪能くるす桜」は、「わがまちを何とかしたい」という当時の商工会青年部が中心となって初上演しました。以来、途絶えることなく続き、今年で29回目を迎えます。だから、スタッフも地元を思う人たちで構成されています。バザーのテントに顔を出して話かければ、きっと会話が盛り上がるでしょう。

8.18歳以下は無料
  若い世代にも薪能に親しんでもらいたいと、18歳以下の方の入場は無料としています。能は想像力を使って観るものだといわれます。昨今は、テレビでも映画でも、すべての情報が画面に表現されていますね。それに比べると、能は情報が少ないです。でもその分、能楽師の方の動き、囃子方の音の様子などをもとに、どんな情景なのか、何を表現しているのかを想像して観る必要があります。日常生活ではなかなか出会えない場面です。夏休みの思い出づくりに、情操教育に。親子でご観覧ください。


■チラシはこちら


 







2017年5月28日日曜日

現代アート展「歌となる言葉とかたち2016-2017」 2017年展示会


歌人と造形作家がコラボレーションして作品を生み出す、これが「歌となる言葉とかたち」です。
 
具体的には、造形作家が歌人の歌を選び、歌人との交流の中で造形作品を制作していきます。その作品を展示するのが「歌となる言葉とかたち」展です。

「歌となる言葉とかたち」では、歌人が詠んだ現在の歌に対して、いま造形作家が感じたことを作品として表現します。だからとても現代性のある作品が展示されます。その意味で、現代アート展といえます。

現代アートというと「難しい」という声をよく聞かれます。でも、現代アートに答えはありません。歌をもとに、作品が配置された場所を手掛かりに、作品を鑑賞してみてください。きっとあなたの心に感じる何かが生まれるはずです。




■ 期間(2017年の作品を展示する期間)
2017年7月22日(土)~9月3日(日)
※期間中火曜日は休館。
 
■ 会場
古今伝授の里フィールドミュージアム 一帯

■ 料金
無料

■ お問い合わせ
古今伝授の里フィールドミュージアム
TEL 0575-88-3244

(火曜定休・火曜日が祝日の場合は翌平日休館)
9:00~17:00


※写真は「歌となる言葉とかたち2015」の作品です。

2017年5月8日月曜日

かな書講座、スタートします

※ 第3回目は、第2日曜日の7月9日(日)に開催します。前回は、先生にその場でお手本をかいてもらい、自分の名前を練習しました。ほかには「い・ろ・は」の基礎を。ホトトギスやウグイスの声も高らかで、素敵な空間で書を習うことができました。


篠脇山荘のゆったりと気持ちのよい空間で、かな書を習いませんか。

かな文字や行書(くずし字)を中心に、書に親しんでいただく講座を企画しました。封筒のあて名書きなど、日常生活のここぞという場面にもきっと役立つと思います。
初心者の方はもちろん、子どもの頃にお習字教室にいったきりで最近は筆をもっていないわという方も大歓迎です。初歩から楽しく習いましょう。

■ 日時
原則、毎月第2日曜日(講師の都合で変更あり)
初回は、平成29年5月14日(日)13:30~15:00頃

■ 会場
古今伝授の里フィールドミュージアム 篠脇山荘

■ 講師
山田白陽氏(郡上市大和町在住)

■ 料金
1回900円(お抹茶またはコーヒー付き、指導料・用紙代込、当日集めます)

■ 持ち物
習字道具がある方はご持参ください。ない方は講師がご用意します。購入もできます。

■ 申し込み
参加を希望される方は、随時、古今伝授の里フィールドミュージアムまでお申し込みください。

■ その他
2回目以降からの参加も可能です。参加できるときだけでも結構です。2回目以降の日時は、お問い合わせください。

■ 問い合わせ
古今伝授の里フィールドミュージアム
電話 0575-88-3244

2017年5月6日土曜日

みんなで布で遊ぼう!スタートします

※次回は6月25日(日)です。朝顔作りに挑戦するとのこと。参加希望の方はご連絡ください。


手仕事が大好きな方はぜひお集まりください。

みんなで集まっておしゃべりしながら情報交換をして、作り方やコツを教えあいながら、作品を作りあげませんか。作った作品は、ご自宅で飾ったり、古今伝授の里フィールドミュージアムの催しで飾ったりして楽しみましょう。
参加者みんなが先生で生徒です。お互いに教えあいながら、楽しい時間を過ごしましょう。

■ 日時
毎月第4日曜日 10:00~
初回は5月28日(日)10:00~です。
*時間の許す方は午後からも引き続きどうぞ
*原則第4日曜日に開催しますが、変更することもあります。

■ 会場
古今伝授の里フィールドミュージアム 篠脇山荘

■ 料金
1回500円
*抹茶またはコーヒー代として(当日集めます)
*布代など実費が必要な場合は、集まったみなさんと相談のうえで決め、集めます。

■ 持ち物
初回は、針仕事をしますので、裁縫セットをご持参ください。

■ 申し込み
*初めて参加される方は、事前に古今伝授の里フィールドミュージアムまでご連絡ください。
*当日、急に都合がよくなって参加できるわ、という方も大歓迎ですよ。
*2回目以降からの参加も可能です。
*参加できるときだけの参加でかまいません。

■ お問い合わせ
古今伝授の里フィールドミュージアム
電話 0575-88-3244

2017年5月1日月曜日

【終了しました】ぼたんまつり~約1500株のぼたんと新緑をお楽しみください~




約1500株のぼたんが植えられた古今伝授の里フィールドミュージアム内の「古今植物園・ぼたん園」。無料で開放しています。

ぼたんは、毎年ゴールデンウィークの後半頃から花を咲かせ始め、中旬に見ごろを迎えます。これにあわせて「ぼたんまつり」を開催しています。

ぼたんまつりの期間中には、野外コンサートやぼたん茶屋があります。新緑も美しい頃ですので、ぜひお越しください。

■ 期間
2017年5月3日(水)~5月21日(日)10:00~16:00
※期間を延長しました!

■ 会場
古今伝授の里フィールドミュージアム内

ぼたん園(川向いの庭園)


■ 内容
● ぼたん茶屋の営業
 …茶屋いなおほせどりがぼたん園に出張。5月の気持ちのよい屋外で、抹茶やコーヒーをお楽しみいただけます。

● 野外コンサート(無料)
 …5月5日(土)午前11時と午後2時から野外コンサートを開催。

■ お問い合わせ
古今伝授の里フィールドミュージアム
TEL 0575-88―3244
(火曜定休/9:00~17:00)

【終了しました】和歌文学館企画展「小瀬洋喜の歌論-短歌的な世界からの脱出と回帰」

短歌研究3月号に掲載された第4回古今伝授の里・現代短歌フォーラムに連動した企画展です。好評でしたので、一部展示を追加し、第2期を開催します。

会期中には、妙見の桜並木やぼたん園のぼたん、ショウジョウバカマにカタクリといった山野草等、春の花々を楽しめます。歌心誘う風景が広がりますので、ぜひお運びください。


■ 会期(第2期)
平成29年3月1日(水)~5月31日(水)
※期間中、火曜日は休館日

■ 開館時間
3月1日~3月31日 10:00~16:00(15:30までにご入館ください)
4月1日~5月31日 9:00~17:00(16:30までにご入館ください)

■ 会場
古今伝授の里フィールドミュージアム 和歌文学館

■ 入館料
大人310円 小人100円

■ 後援・協賛
後援=中部日本歌人会、岐阜県歌人クラブ
協賛=短歌研究社

■ 企画展のご案内
 1960年代に歌壇を席捲した前衛短歌運動において私性論議に一石を投じ、論議を推進した歌人・小瀬洋喜。平井弘らと創刊した同人誌「斧」や、全国青年歌人合同研究会初夏・岐阜の会運営の中心人物であったことがよく知られており、その優れた歌論・評論は前衛短歌運動の有力なベクトルの一つであった。その成果は、『回帰と脱出』にまとめられ、今なお歌壇に根源的な問題を投げかけている。
 小瀬は、中央歌壇にも積極的に発言を続けたが、同時に中央と歌壇と岐阜歌壇をつなぐ活動も積極的に行った。地元の岐阜県では、岐阜県歌人クラブ代表運営委員や地元の市民講座の講師を務めるなど、地域における短歌の裾野を広げる活動に尽力した人物でもある。
 岐阜新聞に60回にわたり連載した「岐阜県歌壇史」は惜しくも中断したが、現代に至る岐阜県の短歌文化の土壌を解明しようとしたものであるし、伯父阿部たつをの文章をきっかけとした円空の調査研究は、生涯のライフワークとなった。50歳代からは古今伝授の里フィールドミュージアムを中心とする大和町の和歌・短歌によるまちづくりも主導した。岐阜薬科大学を卒業した環境衛生学者として、長良川の水質汚染問題に熱心に取り組んだ小瀬だが、その歌論には科学者としての理論的思考が色濃く反映されている。
 今回の企画展では、こうした幅広い活動をした小瀬洋喜を紹介するとともに、第1期中に開催した第4回古今伝授の里・現代短歌フォーラム(下部参照)の成果も展示する。この展示を通じて、現代短歌評論家の果たすべき役割が明らかになることを期待する。


※第4回古今伝授の里・現代短歌フォーラム 
2016116日(日)に古今伝授の里フィールドミュージアム和歌文学館にて開催。第1部「小瀬歌論の魅力を語る」後藤すみ子・鈴木竹志・平井弘、第2部「今、短歌評論家のなるべきこと」佐佐木幸綱・小塩卓哉・川本千栄・寺井龍哉・鈴木竹志(司会)。フォーラムの成果は、「短歌研究」3月号(2017221日発売、短歌研究社)にも掲載されている。